2008年8月21日

The reason why your company's president is bad.

『御社のトップがダメな理由』藤本篤志(新潮新書)を読みました.『御社の営業がダメな理由』で有名な筆者ですね.

欧米の会社の仕組み,以下の (1) - (4) を日本の会社は取り込み始めている,バブル崩壊後に.
(1) 実力主義
(2) 360度評価
(3) フラット型組織
(4) ボトムアップ主義
これらの仕組みがいかに日本の会社にとって「ウィルス」になっているかを説明しています.

以下本文から抜粋すると.

(1) 実力主義
・人件費と人事をいう組織の根幹である二つの要素を意図的に動かしやすくする制度.
・派閥抗争の安全弁として機能していた「年功序列」の長所を完全に無効化.
・派閥政治に長けた野心家にとって願ったりかなったりです.

(2) 360度評価
・自分の出世が妨げられたり,給与が下がったりすると,企業や組織に対する忠誠心は歯止め無く下がってしまう.

(3) フラット型組織
・これから大きく伸びるかもしれない人材に知識と経験を吸収する機会を与えず,企業人として成長するチャンスを奪いかねない.

(4) ボトムアップ主義
プロジェクトが失敗に終わった時の責任の所在が非常に不明確なのです.

賛成ですね.日本人には日本人にあった仕組みがあるはず.それでいいではないか,と.「個性重視」と言っておきながら,何も考えずにアメリカの仕組みを真似してどうする? 

この筆者の意見で大賛成の意見がありました.それは,"多数決はダメ"."少数決でいい".
誰でも考えそうなアイデアしか出なくなるから.同業他社が考えていることしかできない.角張った提案が無くなる.これはよくわかるなあ.
例えば何か製品を作る時に,各パーツを作る部門間を調整しないといけない.「これこれの機能なら実現できます」という各部門からの意見(安全目に見積もる)を集めても,当たり前の製品しかできないですよね.調整型トップの弱いところはまさにこれ.多数決(各部門の意見集め)ではダメなんですよね.

ところで,奈良の『セント君』.あれは少数決で決まってたのかな.あれは「角張った提案」ですよね.惜しかった.

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