デトロイトのビッグ3(GM, FORD, クライスラー)の話が賑やかなので,『ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則』,ジェームズ・コリンズ他著(日経BP社)を読みなおしてみました.(本の説明は上リンクに任せて省略.お勧め本です.)
筆者はこの本の中で,
・ビジョナリーカンパニー(真に卓越した企業)としてFORDを,
・比較対象企業としてGM
を位置づけています.
この本の趣旨の一つは,企業がその基本理念を維持しているかどうかで,ビジョナリーカンパニーかどうかが決まるというもの.両社の違いはP.85-P.89 に書かれてました.
フォードは1980年代に日本車にボコボコにされて3年連続赤字になっていたとのこと.そのときに,ヘンリーフォードの理念を振り返ったことで乗り越えたとのこと.(1) 人々,(2) 製品,(3) 利益 の優先順位を徹底的に話あったのだそうな.その後に,MVGPという考え方(詳細略)を作り,具体的にその考え方を浸透させる仕組みを作り,危機を乗り越えたとのこと.
(国家Uが国家Jに圧力をかけて乗り越えた一面もあったような.まあいいや.)
一方,GMにはその基本理念が不十分だったとのこと.それを象徴しているのが,アルフレッド・スローン(GMを育て上げた名経営者)の著書『GMとともに』.ドラッカーの著書『会社という概念』を引用して批判しています.
スローンの本は……ひとつの側面しか見ていない。効率的に生産し、雇用を創出し、市場をつくり、売上を伸ばし、利益を生み出す企業経営しか考えていない。社会の中の企業、生活のためではなく人生の場としての企業、隣人としての企業、パワーセンターとしての企業……。スローンの世界には、このすべてが欠けている.
スローンの『GMとともに』は自分も読んだけど,途中で読むのを辞めました.つまらなくて.人間性が欠けていたから読んでいて面白くなかったかもしれません.ちなみに非常に分厚い本です.
最近のニュースでは,「GMは破産かなー」という雰囲気.一方,FORDにはまだ大丈夫そう.『ビジョナリーカンパニー』が説明しているように,基本理念を維持しているかいないかの違いがでているのかも.GM経営者の「うちがつぶれると,失業者増えるぞ」発言は,基本理念の不十分さを表している気がしました.
ちなみにこの本の中で,SONYがビジョナリーカンパニーの一つに位置付けられています.書きたいことが長くなりそうなので,また明日.
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