2008年6月25日

Keep at hand "Goethe"

『座右のゲーテ 壁に突き当たったときに開く本』齋藤孝著(光文社新書)
http://www.amazon.co.jp/%E5%BA%A7%E5%8F%B3%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%86-%E5%A3%81%E3%81%AB%E7%AA%81%E3%81%8D%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%8D%E9%96%8B%E3%81%8F%E6%9C%AC-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%BD%8B%E8%97%A4-%E5%AD%9D/dp/4334032508

日本から持ってきた本を発掘中に発見.約2年ぶりに読みました.いつも壁に突き当たっている(気になっている)自分ですから,ぴったりの本です.

この本の主題は,ゲーテがエッカーマンに対して話したこと,著者が実例を交えて説明することです.ご存知のように,ゲーテはドイツの大文豪.エッカーマンは晩年のゲーテと毎日のように会っていた若者.エッカーマンには『ゲーテとの対話』(岩波文庫)という著書があります.

ゲーテの言葉から引き出した31個のアドバイスを,I. 集中する.II. 吸収する.III. 出会う.IV. 持続させる. V. 燃焼する,に分けて記述しています.どこからでも読み始められる本です.

著者(齋藤孝 & ゲーテ)からのメインメッセージは,「具体性」を追求すること.逆の視点からいうと,抽象的思考に落ちて身動きが取れなくなる事を否定しています.

まえがきから引用すると,
なぜ私がそのとき途轍もなくこの本に惹かれてしまったのか。それは「日付をいれておけ」「小さな対象から始めろ」といった、具体的行動の工夫を開陳してくれていたからである。『ゲーテとの対話』は、若き学徒であったエッカーマンが晩年のゲーテに接した九年間のメモをもとに、ゲーテとの会話を書き綴ったものだ。話題は森羅万象にわたっているのだが、その本質は、「上達論」である。
(ここまで引用)

書いてある通りの具体的な上達論.私も2年くらい前から「日付をいれておけ」は実践しています.手帳でも本でも資料でも実験結果でも,全てに日付を入れるようにしています.これが本当にいい.あとから見直したときに,時間情報があるとそのものの価値が上がります.経験的にわかります.

私が赤丸チェックを入れたところを目次から抜き出すと,
・小さな対象だけを扱う
・自分を限定する
・実際に応用したものしか残らない
・最高を知る
・使い尽くせない資本をつくる
・性に合わない人ともつきあう
・他人の評価を気にしない
・現在というものに一切を賭ける
・過去に執着しない

特に3番目の「実際に応用したものしか残らない」というのは実感をもって感じられると思いませんか? 私は何度も痛い目を見ています.仕事に使うつもりで読まないと教科書なんて頭に残らないですよね.他のアドバイスも耳に痛いところです.

2年前に『ゲーテとの対話』エッカーマン著(岩波文庫)も買って読みました.それはアメリカには持って来なかったみたい.日本に帰国したときに読みなおそうっと.

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